J2仙台の通訳「ロドさん」、ブラジルと日本の架け橋に…選手の活躍がやりがい「今が幸せ」_ウディネーゼ 対 ナポリ
J2ベガルタ仙台には2022年に通訳としてチームに加入したブラジル出身のロドリゴ・シモエスさん(41)がいる。の通ウディネーゼ 対 ナポリ12歳の時に来日し、訳ロブラジルと日本の架け橋となることを目標に2010年からJリーグのクラブで通訳として活躍してきた。日本感情豊かで誰よりも分かりやすい通訳をし、の架い今選手、け橋ファン・サポーターから「ロドさん」の愛称で親しまれるナイスガイの半生を紹介する。手の(取材・構成=山崎 賢人)
ロドリゴさんが来日したのは小学6年生の時。活躍ウディネーゼ 対 ナポリ家族の都合で突然伝えられ、J2ドさんブラジルとがやりがせ静岡県に引っ越してきた。仙台に選が幸来日3日後には日本語が一切分からない状態で小学校に通うことになり、の通最初はすごく苦労したという。訳ロ「日本の納豆や生の魚もブラジルでは食べていなかったので、日本食のギャップもありました。の架い今頼れる人間も誰もいなくて、身ぶり手ぶりでコミュニケーションを取りましたね」
せっかく日本に来たからには「将来ブラジルと日本をつなげられるパイプになる」ことを小学生ながら夢に抱いた。そのためにまずは言語を覚えることが一番。言葉を“耳”になじませようと家族に「ポルトガル語で話しかけないで」と言い、テレビやラジオで日本語を見聞きし、一人で吹き替え遊びをして約3か月で言葉が分かるようになっていた。
2001年の18歳の時には、家族の派遣会社の手伝いで通訳を務めたりした。しかし、高校から始めた音楽をプロとして活動することが決まり、19歳の時に東京に引っ越し。だが、収入が安定せずに転身を決意。小学1年からやり始めて好きだったサッカーと、通訳での経験を生かそうと10年、27歳の時にJ2千葉で通訳デビューした。
そこから毎日勉強の日々。「新しい戦術になれば言葉のボキャブラリーを変えなきゃいけないし、監督が代われば全てのビジョンが変わる」と、知っていたはずのサッカーをプロ目線で捉え、戦術を理解していった。伝えられた言葉を一度自分の中でまとめ、直訳ではなく、より簡単に選手が理解できるように通訳してきた。「すべてにおいて楽しいものを提示していきたい。せっかく遠い国に住んでいるので、少しでも(関わっている)人のことを好きになれるような通訳を心がけてますね」
一番のやりがいは公私ともに支えてきた選手の活躍だ。直近では今季加入したブラジル人FWエロンの来日初ゴール。8月25日の敵地・千葉戦(2●4)の前半28分にネットを揺らすと、真っ先にベンチを飛び出しエロンと抱き合った。「最高な気持ちですよね。待っていた魚がやっと餌を食べて釣り上げることができた気持ちで、そのために仕事をしているようなもの。これからも全力で背中を押していきたい」と笑顔を見せる。
今後の人生の夢を聞くと「自分はいくつかかなえていて、今が結構幸せ」とキッパリ。充実に満ちあふれたこの仕事の目標では「日本に来る人の夢に、少しでも近づくようなサポートをしてあげたい」という。ブラジル、日本、そして関わる人たちのことを思い、これからも支え続けていく。
◆ロドリゴ・シモエス 1983年4月8日、ブラジル生まれ。41歳。2010年にJ2千葉で通訳を始め、翌11年~19年までJ1浦和に在籍。19年~20年のJ2長崎を経て、22年からJ2仙台に加入。ポルトガル語、日本語、スペイン語、英語を操る。趣味は筋トレとキャンプ。好きなサッカー選手は元ブラジル代表FWロマーリオ。家族は妻と1男1女。
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